林いづみさんイラスト1202

日暮し奈良暮らし林いづみのスケッチブック便り

本誌では、おなじみの林いづみさんのイラストがなららのサイトでのみ、カラーでご覧になれるようになりました!ぜひカラーで味わってみてください。

日暮し奈良暮らし(その34)林いづみのスケッチブック便りより

二月堂 修二会 お松明
お松明は炎の走る舞台の下、芝の斜面で火の粉かからんばかりに見上げるものとばかり思っていたが、毎年度々通ううちに色々な角度から見る事を学習した。斜面でも登廊に近い所で登る様子を真近に見たり、上に居て登って来るのを待ってみたり、時には観衆の喧騒も届かぬ湯屋あたりから遠望する日も。(そんな時は、一年の色々や今私がここにいる巡り合せなど取り留めない事を考えているようだ)
特に気に入りなのが、登廊下、細殿の出口で松明着火の瞬間を見る事。
準備の間ついている照明が消えて、一度真暗になった細殿で、童子の担いだ松明に火が移ると、パッとオレンジ色の花が開くバチバチッと杉の葉がはぜる音がして、葉と板の燃えるにおいが広がる。
闇の黒と炎のオレンジ色のコントラストが美しい。人々の影は皆ひきしまっている。緊張心一杯に高まり僧は仏の前へ、童子と担がれた松明は観衆の待つステージへ登って行く。とにかく、かっこいいのである。
修二会の聴聞にはプロがいます。世の中にはAKB48追っかけている人もいれば、TDJ11追っかけている人もいるわけです(笑)。ミーハーな私は、こんな方々の観察も楽しみです。

会社概要| プライバシーポリシー| 媒体資料| お問い合わせ| Copyright(C)Chiikijoho Network. All rights reserved.